ま らい めん とら いん

ら す とら あ だ
July 31, 2024, 5:57 am

自分の思考を論理的に説明する内容が中心です。授業は議論のスタイルで、先生がテーマを出し、生徒同士が議論して、先生がたまにそのテーマについての説明を挟みながら進行していきます。成績の60~70%は授業の議論で良い発言をできたかどうかで決まります。 小さい頃からしっかりと自分の考えを提示できる能力が必要とされるのですね。 そうなんです。卒業前には、大学入試の鍵ともなる、高校卒業試験という人生一の難関テストがあるのですが、テストは1科目だけで4時間にも及びます。しかも、全て選択肢がない筆記テストです。ひたすら書いて、ノート2冊いっぱいになるなんてこともあります。 日本の教育とは全く違いますね。ところで、マライさんは小さい時に読んだ世界の文化を紹介する絵本で日本に興味を持たれたそうですが、どんなことに惹かれたのですか? 家の内部がドイツと全く違ったところです。畳の部屋で布団に寝たり、銭湯などにみんなで入るのを見て、「毎日がキャンプみたいで楽しそう!」と思って。ドイツ人は何でも一人でやることが多いので、すごく新鮮に感じたんですね。あとは、樹木の雰囲気が、北欧とか北ドイツのモミの木などとは全然違うし、風景がとても綺麗だと思いました。その後、日本の言葉に興味を持つようになりました。 日本語にはどのようにして出会ったのですか?

マライ・メントライン | ダ・ヴィンチニュース

最近はSNSや出会い系アプリを使って出会う人が多いですね。ドイツの男性はラテン系の人の様に激しく愛を表現することはできないため、クールなままでどう自分をアピールするかは長年の課題だったので、SNSで出会えるのは良いと思います。あとは、ホームパーティーでの出会いも多いです。出会った後は色々議論して、話が合うと付き合いが始まります。 "付き合っている"という感覚はいつわかるんですか? マライ・メントライン | ダ・ヴィンチニュース. 「付き合おうか?」と聞いたりするのは中学生くらいまでで、大人になってからは、お互いの家に行くようになったり、なんとなくキスをしたら付き合っているとみなす感じです。そうすると、「私の彼」「僕の彼女」みたいな感じで紹介するようになるのですが、ドイツ語には"彼女"、"彼氏"という言葉がないので、"a friend(一人の友達)"と呼んでいたのが"my friend(私の友達)"と呼び始めて、何となく周りにわからせるんです。一人の友達ではなくて"私の"ものだぞ!って(笑)。 恋愛もまたドイツ独特の文化がありますね(笑)。それでは、マライさんのドイツ語と日本語で好きな言葉を教えてください。 ドイツ語は" Irgendwie(イルゲントヴィー)"という言葉。日本語だと「なんか」みたいな、英語だと"somehow"、"kind of" のような曖昧な意味で、ドイツ語にはあまり必要のない言葉です。ドイツ人は余計な言葉は使わず、「こうである」と言い切るのですが、私は日本に長く住んでいるうちに、そうできなくなっていることに最近気が付きました(笑)。日本語で好きな言葉は「以心伝心」です。言葉にしないのに伝わるというのは理想ですし、言葉や文化を超えたコミュニケーションができたら素晴らしいですね。 日本の社会で起こっていることで、気になることはありますか? 今一番気になるのは外国人労働者の受け入れに対する考え方です。いろいろな文化背景を持った方達と一緒に暮らすことに不安を感じている日本人の方は多いように感じますが、まだ何も始まってないのに不安に思っていては上手くいくものもいかないのではないかと思います。受け入れることによって色々な変化も起きるでしょうけど、コミュニケーションさえ上手く取れればいい方向に変わっていくと思います。 では、世界において気になることはなんですか? 排他的な運動がどんどん広がっていることです。国際化が進む中、違うものが自分の範疇に入ってくることに不安を感じたり、許せない人達がいます。文化が失われるのではないか、自分のアイデンティティが奪われるのではないかと不安になるのでしょうね。そう思うのは仕方のないことかもしれないですが、どうであれテロという形で表現するのは良くないです。他の国や人々のことを思いやれず、自分たちのことしか考えられないようになったら、どんどん悪い方向に行ってしまうのではないかと思います。 それでは最後に、マライさんにとって成功とはなんですか?

マライ・メントラインのTv出演情報 2ページ目 | Oricon News

私を完成させているものです。 人生のちょうど半分、日本語を勉強し、そして人生の3分の1を日本で過ごしました。よく冗談で「もう、マライは半分日本人だね(笑)」と言われますが、「日本」は半分どころか、私の心の隅々まで染み込んでいます。私の人間との接し方も、話し方も、考え方も、語彙も、ユーモアも、生活も、すべてにおいて日本の影響を受けています。そして、良いことも悪いことも、結果的には日本から受けた影響の全てが、自分にとってプラスに働いています。 だから「日本」と関わらない人生は、もはや想像できません。日本なしじゃ無理です(笑) 関連リンク マライさん on Twitter: 東京ドイツ文化センター: マライさんブログ「マライ・de・ミステリ」: 関連記事 クララ・クレフトさん(落語伝道師) 海さん(シンガーソングライター) *現在は英語のみ

成田空港に着いて、想像していたのと全く一緒で、思わず笑いそうになりました(笑)。東京で参加した研修も違和感は全くなく、スッと入れて問題なかったのですが、カルチャーショックを受けたのは、高校に通い出してからですね。日本の礼儀作法とか何も知らなかったですし、言葉も理解できなかったので大変でした。あとラジオ体操には衝撃を受けました。ドイツは第二次世界大戦の経験から、集団行動や軍のように並列することなどを積極的に排除してきたので、私も最初は嫌悪感を感じてしまったんです。やっているうちに段々と慣れていきましたけどね。 他には、何か印象的な体験はされましたか? 学校の先生の家に住むことになったのですが、そこは歴史ある侍の屋敷だったんです。兵庫県の竜野市のお城の二つ隣にある家で、玄関は棒みたいな鍵を入れて回して開ける仕組みでした。全部の部屋が畳で、間取りが面白く、そこで初めて布団で寝ました。また、姫路城の前で行われた歌舞伎などに観に連れて行ってもらったりして、日本の文化を学ぶことができました。学校でも友達ができて、茶道部で茶道を学んだり、吹奏楽部でフルートを吹いたり、たくさんの貴重な体験をさせていただきました。 日本に初めて留学した時 その後は一度ドイツに戻って、大学在学中にまた日本にいらしたんですよね? はい、日本語を忘れたくなかったので、いろいろな奨学金に応募して、早稲田大学の留学生対象の語学コースに1年間参加できることになりました。あの時は、朝から晩まで、脳が疲れきるほど日本語を勉強しましたね。また、4、5か月経った頃に、ドイツのボン大学に留学していた日本人の友達が主催したパーティーで今の夫に出会いました。偶然隣の席になったのがきっかけで。 運命的な出会いですね! それで日本に移住を決意されたのですか。 留学を終えた後、まずはドイツに戻って、遠距離恋愛を続けながら2008年に大学を卒業しました。最初はドイツでの就職も考えました。しかし、日本に行きたいという強い気持ちもありましたし、日本に移住することを決めました。そして結婚して、国際結婚の手続きなどを済ませていくうちに、たまたま見つけたNHK「テレビでドイツ語」のキャスト募集に応募したら受かったんです。 実際キャストとして働いてみてどうでしたか? とても楽しかったです。日本のテレビで働くということがとても独特である上に、公共放送のテレビ局ですから、あらゆる点において高い基準を満たさなければいけないというので大変なことはありました。特に準備段階の慎重さには驚きましたが、同時にすごく興味深かったです。全員が一丸となって目標に向かって完璧なものを作りあげる過程は素晴らしいと思いました。制作者、出演者の方たちと協力しあい、アドバイスをしたりされたりしていく中で、他ではできない経験をしましたし、本当に色々なことを学ばせていただきました。 NHK「テレビでドイツ語」に出演していた時 日本の働き方とドイツでの働き方の違いはどんなところにありますか?