吐き気を訴える18歳女性~オッカムの剃刀、ヒッカムの格言~:日経メディカル

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July 30, 2024, 12:03 pm

文献概要 突然だが,オッカムの剃刀(Occam's Razor)という言葉がある.これは,「一つの原因は,観察される全ての事象の源である」ということを指し示す言葉だ. 一方,ヒッカムの格言(Hickham's Dictum)という言葉がある.これは,「どの患者も偶然に複数の疾患に罹患しうる」ということを指し示す言葉だ. Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved. 基本情報 電子版ISSN 1882-1197 印刷版ISSN 0917-138X 医学書院 関連文献 もっと見る

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哲学 2021. 06. 29 2021. 04. 16 科学技術の分野でよく使われる、「最小限の仮定で現象を説明せよ」という原則、「オッカムの剃刀(Occam's razor)」は有名であるが、その逆(対義語)である「ヒッカムの格言」を解説する。そのほか、2つほど反対の言葉がある。 ヒッカムの格言(Hickam's dictum) オッカムの剃刀の対義語として最もよく言及されるのがこのヒッカムの格言である。これは医学・薬学の世界で使われることが多く、この意味は 人が病気になるには、一つ以上の原因がある ジョン・ヒッカム というものである。ここから転じて、 現象を説明するのに必要な場合は、仮定は複数あってよい ヒッカムの格言 という解釈をされることが多い。 ジョン・ヒッカムの略歴は? 【動画】オッカムの剃刀、ヒッカムの格言、どちらを優先する?:日経メディカル. ジョン・ヒッカムは、1940~70年代に活躍したアメリカの医者である。 1915:ジョンヒッカム、生まれる。 1946年:アトランタのグレイディ記念病院で医学スタッフになる。 1950年代:デューク大学の教員になる。 1958年~1970年:インディアナ大学の医学部長を務めた。 1970年:死去 なお後半のdictumは、言明、格言という意味である。 古代ギリシアにもあった! オッカムの剃刀の対義語 同じような考え方は、古代ギリシア、紀元前5世紀に既に存在していた。それがアナクサゴラスの「無限数の原理」である。これは同質要素体と呼ばれることもある。この意味は、 宇宙やあらゆる物質は、多種多様な無数の要素の混合によって生じる アナクサゴラス つまりここから転じて、 物事の原理原則は無数に存在する 無限数の原理 という解釈となった。 アナクサゴラス なお、これに異を唱えた人物の中にアリストテレスがおり、彼は物事の原理原則は少ない方が良いという、オッカムの剃刀と同様な考えを残している。だからアリストテレスは4代元素説を唱えた。 反対概念の代表! 天動説の「デフェラント」「エピシクル」「エカント」 オッカムの剃刀に反する概念として有名になったのが天動説(地球中心説)における「デフェラント」「エピシクル」「エカント」である。これはデフェラントが「大円」、後者2つが「小円」を表す言葉で、地球を中心にした場合に、惑星がデータに沿うように動くには数10個もの円を必要としたことに由来する。(厳密には対義語そのものというわけではない) 地球が中心だと円が多く必要 ・デフェラント・・・惑星自体がうごく軌道の円 ・エピシクル・エカント・・・惑星を取り巻く星の軌道の円 16世紀の地動説の誕生で、円の個数が減ったことで、そちらに軍配が上がった。オッカムの剃刀に反する事例として、しばしば引き合いに出される。 豆知識 ・アインシュタインも「現象を説明する方法はシンプルな方が好ましい、しかし単純すぎてもいけない」と言っている。 ・実はコペルニクスの段階では楕円軌道が明らかでなかったので、小円はいくつか組み入れざるを得なかった。 おすすめ

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診断塾 』の著者である5氏による座談会が行われ,同書に込めた思いとともに臨床推論のヒントが語られた。塾長の佐田氏はクリニカルパールの落とし穴として,エッセンスであるが故に,個々の患者に必ずしも当てはまらない可能性を指摘。同様に,指導医はただクリニカルパールを伝えるだけでなく,その科学的根拠や外的妥当性も含めた思考過程そのものを学習者と共有すべきであると話した。綿貫氏は同書の掲載症例から,診断に難渋したWhipple病の症例を紹介した。病理学的検査で診断に至らない場合でも,そこで終わりとせずに多施設の専門家にコンサルトすることなど,もう一歩診断を突き詰める姿勢の大切さを強調した。 症例検討では参加者同士の活発な議論が行われた ※今後も東京GIMカンファレンスは東京近郊にて開催予定です。詳細は 東京GIMカンファレンスFacebookページ にて。

医学書院 3) より)。つまり50歳以下では病気は一元的に、50歳以上では複数の疾患が隠れていることを想定しなさいということです。 文献 1) Harrison's Principles of Internal Medicine 17th edition. (Fauci, A. S., et al., eds), McGraw-Hill, 2008 2) 「ハリソン内科学 第3版」. (福井次矢,黒川清,日本語版監修),メディカルサイエンスインターナショナル, 2009 3) ローレンスティアニー,松村正巳:「ティアニー先生の診断入門」.医学書院,2008 Prev case5 Next TOP