二 人 の ブルー トレイン
となり の 怪物 くん 夏目いいから焼きそば食えよ。と、無理やり食わせた。 いいから焼きそば食えよ 風呂も入った、飯も食った。あとは寝るしかない。 一晩中起きていたらしい ぼくは、一杯やってしまったので、サクッと寝てしまったのだが、子供はベッドの狭さに興奮冷めやらず、一晩中起きてスマホをいじったり、本を読んだりしていたらしい。気持ちはわからんでもないけれど、寝てほしかった。 泊まりやすくすこし改造している 翌朝、チェックアウト後に、スタッフの岡崎さんにいろいろとお話を伺った。 スタッフの岡崎さん ――ひと晩、おせわになりました。 岡崎さん「ありがとうございます」 ――フロントから鉄道ファンの気持を鷲掴みにするのがすごいと思うんですが、ぼくがびっくりしたのは宿泊カードの地紋。これわざわざ作ったんですか? きっぷ風の地紋が 岡崎さん「はい、特注です。よく見ていただくと、北斗星のマークがはいってますよ」 地紋とは、きっぷなどの後ろにうっすら印刷されている模様のことだが、こういう細かいところに鉄道好きがニヤリとするような小ネタを入れてくるあたり、わかってる。 各階のベッドをもう一度見せてもらった。 2階の元デラックスツインのベッド、われわれが泊まったところだ(写真:トレインホステル北斗星) 4階のB寝台のベッド(写真:トレインホステル北斗星) 5階のA寝台ロイヤルは、半個室(写真:トレインホステル北斗星) ――ベッドだけじゃなくて、読書灯みたいな照明も本物なのがさすがですね。しかも蛍光灯だから点灯するときに明滅するのがたまんないですね。 岡崎さん「たまに電気がつかないよってお客さまにご指摘いただくこともあるんですが、故障じゃないんです。つくまでのタイムラグを楽しんでもらうということで」 ――タバコの吸殻入れだ。館内は禁煙ですよね? タバコの吸殻入れだ 岡崎さん「はい。館内は禁煙なんですけど、あえてつけてます。ほかにも栓抜きもテーブルの下にありますよ」 センヌキ もはや、吸殻入れやセンヌキは、実用ではなく、それっぽさの雰囲気を出すための小道具でしかないのがおもしろい。役割としてはディズニーランドのシンデレラ城と同じだ。 ――さすがに、お布団は当時と同じものではないですね。ちゃんとふかふかの良い布団ですね。寝台列車の布団はもっとせんべい布団みたいなのだった気がします。 岡崎さん「布団だけじゃなくて、実際と違うところもけっこうあります、たとえばベッドのサイズなども少し広めにしてるところはあるんです。幅を10センチほど広げたりして、すこし余裕をもたせてます」 座面と背もたれの間にわざと10センチほど隙間をつけている ――そこまで細かいところは、鉄道マニアしか気づかないでしょうね……。利用者はやっぱり鉄道マニアが多いですか?
中国の観光列車「パンダトレイン」デビュー 個室寝台の編成、四川・重慶・貴州を走る | 鉄道ニュース【鉄道プレスネット】
とくに寝台列車で修学旅行に行った人は席で友達とトランプをしたってひとがいるかもしれない。 そんなイメージ無いよ!と言われるかもしれないけれど、寝台列車の中でトランプしたいと思ったのでやった。 といっても、トランプを準備できなかったので、iPadのトランプゲームを、息子と一緒にすることにした。 二段ベッドの上でトランプ(iPad)に興じる浴衣姿の親子 7並べ! 得意な7並べで2連勝したところ、息子はそうそうに飽きてしまい、iPadでYouTubeを見はじめた。 YouTubeを見る息子 手加減すればよかったと反省。 まあいい。次にやりたかったことにとりかかりたい。 ブルートレインでやりたいことその4 次はブルートレインの設備をすべて使い倒したい。 といっても、そんなにあるわけではなく、トイレ、洗面台、飲料水のウォーターサーバーぐらいしかない。 じゅうぶんな設備の洗面台 洗面台で歯磨き 洗面台はトイレの前に二つならんであり、家にあるような普通の洗面台として全く問題なく使える。下にコンセントもあったので、たぶんドライヤーなども使えるはずだ。 ステンレスの便器が列車っぽい トイレも古さは否めないものの、きちんと清潔に清掃されており、使うのに全く抵抗はなかった。 昔の列車のトイレは便器の奥にバラストの砂利が見えたものだが、最近はそんなこともなく、ちゃんとした水洗トイレだ。 そして肝心のウォーターサーバー。 備え付けのコップがかわいい 必ず手に持って飲まないと溢れる 備え付けの紙コップは、紙コップというよりも、袋だった。一枚づつひっぱり出して袋の中に水を入れて飲む。 寝台列車のウォーターサーバーの飲み方を、こんなに写真たっぷりで紹介しているサイト他にはないのではないか? そして寝る 以上、ひと通りブルートレインでやってみたかったことはやり終えた。あとは寝るだけである。 おやすみなさい ベッドのカーテンをしめた状態 ベッドのカーテンを閉めると、秘密基地っぽさがグンと上がる。うへー、たまらない。押入れしかり、カプセルホテルしかり。人間はそもそも狭いプライベートな空間が好きなのかもしれない。 そういう意味でぼくは宝くじ売り場のBOXの中にいちど入ってみたいと思っている。 目が覚めると埼玉県 次の日、目が覚めるとすでに列車は埼玉県に入っていた。 やはり足を伸ばして横になって寝られるというのはポイントが高い。夜行バスや新幹線で窮屈な思いをして仮眠するよりもだんぜん目覚めが良い。シュウマイとギョウザぐらいの違いはあるのではないか?
令和版ブルートレイン 郷愁×新鮮さで夜行列車が大盛況:日経ビジネス電子版
◆目指せ800万円!!万博記念公園駅コンコース等を活用して『医療従事者応援イベント<音楽フェス&マルシェ>』を開催したい!