子どもの舌下免疫療法(効果と費用)|葛飾バンビこどもクリニック

ログレス 魔 晶 石 チート
July 30, 2024, 5:59 pm

治療前に効果があるかわかるの? 舌下免疫療法の最大の問題点は、せっかく長期間の治療をしたのに効果が少ないかたがあるということです。治療前にどのようなかたが効果的で、どのようなかたが全く効かないかがわかれば問題ないのですが、残念ながらそれがわかりません。舌下免疫療法の有効率は80%以上と予想されますが、逆に10~20%のかたで効果が少ないということになります。多くの研究施設がこの問題に取り組み、我々も様々なことを検討してきましたが、まだ治療前に効果を予想できていません。 19. なぜ、舌下法の方が通院などで楽なのに、 行われなかったの? もともとの免疫療法は注射で50年以上行われてきました。注射での有効性と安全性に関するエビデンス (これまでの報告) がたくさんあります。一方、舌下法は新しい治療ですので国内での臨床治験がないと厚生労働省も舌下法を認可しません。舌下免疫療法は魅力的な治療ですので、免疫療法に精通した施設がグループとなって、倫理委員会の承認のもとに安全性と有効性をみる試験が計画され、私どもも行ってきました。このような結果が報告されるにつれ、さらに舌下免疫療法への期待が高まり、大きな臨床試験がおこなわれ、ついに保険適応に至りました。新しい薬がでるには様々なステップが必要であり、この舌下免疫療法が保険適応になるまでには、最初に日本で舌下免疫療法を試される研究が始まってから15年もかかっています。 20. 舌下免疫療法を行うと他の薬は飲めないの? 花粉症 舌下療法 新宿. 舌下免疫療法を行なっていても、花粉症の症状がでたら適切にお薬を使ってください。我々の舌下免疫療法の考えは、併用薬の量を少なくして、症状を軽減する治療と考えており、全ての方が薬を飲まなくてすむ治療とは考えていません。花粉飛散が非常に多い時には症状も出やすくなりますので、我慢せずに適切な薬の併用をお勧めしています。ただし、免疫の力で体質を改善する治療ですので、ステロイドという全身の免疫能を減らす飲み薬の併用を控えてもらう様にお願いしています。ステロイドは、アレルギーにも効果のある薬です。ステロイドの内服薬は、連用すると副作用も出やすいので、一般的に使用の際には注意が必要です。一方で、ステロイドの点眼や点鼻薬は花粉症にも効果が高く、よく使われる薬です。ステロイドの点眼や点鼻薬は全身に作用しませんので、舌下免疫療法と併用して構いません。内服薬のみ控えていただいています。 21.

  1. Q&A | 藤田医科大学医学部 アレルギー疾患対策医療学講座

Q&A | 藤田医科大学医学部 アレルギー疾患対策医療学講座

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1. アレルギー性鼻炎・スギ花粉症の免疫療法とは? 免疫療法とは、病気の原因となるもの (アレルゲンと言います) を少ない量からゆっくり増やして体内にいれて治そうとする方法です。例えば、スギ花粉症の場合には、体に安全な低量の医療用のスギ花粉抽出物を体内に入れ、安全性と反応を見ながらゆっくりと量を増やして、体質を徐々に変えていく治療です。アレルギー性鼻炎では免疫療法という名前よりも「減感作療法」とか「脱感作療法」として知れ渡っているかもしれません。 2. 免疫療法にはどのような種類があるの? 注射で行なう皮下免疫療法は保険適応で1960年代から行なわれていました。新しい免疫療法として舌下に薬を滴下する舌下免疫療法が2014年に初めて保険適応となりました。 3. 免疫療法をすれば花粉症は治るの? 免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。しかし、全員には効きません。おおよそですが、治療後の様子をうかがうと、治療を行った方の20%で花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が激減した、20~30%で症状はあるが以前より楽と答えられます。残念ながら10~20%では治療効果がありません。全体をみますと80%以上の方に効果があります。皮下免疫療法のほうが舌下免疫療法より若干よい結果がでています。 4. これまでのスギ花粉症の免疫療法 (注射による方法) は、 どのように行なうの? Q&A | 藤田医科大学医学部 アレルギー疾患対策医療学講座. 2014年以前に日本で認可されている方法は注射による方法のみでした。スギ花粉を含んだ注射液を低い濃度から徐々に濃度をあげながら注射します。急に濃度をあげると危ないからです。毎週1回の注射を4~6ヵ月程度続けると最大の濃度となります。最大濃度に達したら、次に注射の間隔をあけていき、1ヶ月に1回の注射になります。1ヶ月に1回の注射を3年以上継続していきます。このように計画的に行わないと効果も少なく、安全でありません。根気よく通っていただく必要があります。また、特殊な治療法ですので、行える施設も限られており、どの地域でも行えるものではありません。 (注射法による説明です。舌下法の説明ではありません。) 5. 注射に変わる新しい方法 ー 舌下免疫療法 注射による方法では、注射による痛みがあることと通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を注射以外でできないか?と考えられ、鼻に投与する方法や飲む方法などが海外で検討されてきました。多くの研究の結果として、舌下法が最も簡易にかつ安全に行える方法という結果に至りました。 スギ花粉症は海外に無い日本に特有の病気ですので、海外での結果を参考にできません。そこで、スギ花粉症にも舌下免疫療法が行なえないかと考えられました。当院を含むごく限られた施設が自主的に臨床研究をはじめました。10年以上かけて研究成果が出てきたことにより、スギ花粉症の舌下免疫療法を行なえそうだとわかりましたので、注射による免疫療法を行なっている製薬会社が臨床試験を行ない、2014年に保険適応になりました。 6.