ありふれ た 職業 で 世界 最強 ユエ
株式 会社 ボルテックス 迷惑 電話ありふれた職業で世界最強 ユエ | フィギュア | Kotobukiya
愛しています! 吸血姫は仕事を得ました! 私はアシスタントユエ。お義母様の完璧な秘書! こうしてはいられない。お義母様の役に立つべく、まずは見た目からしっかりしなければ! ふてくされてジャージを着ている場合じゃない! ――12月〒日 今日、お義母様のお仕事について行った。 自分でいうのもなんだけど、完璧な秘書だったと思う。 変成魔法で大人バージョンになり、ビシッとスーツで決めて、髪もキリッとアップに纏め、だめ押しにシャープな眼鏡をかける。どこからどう見ても秘書ユエだ。 見た目だけじゃなく、魂魄魔法でさりげなくお義母様の求めるものを察して先回りで用意。 先方の印象をよくするため、いつもより多目のスマイル。 必要なものが手元になくても、すかさず空間魔法で取ってくる。 ……おそろしい。 自分の完璧な仕事ぶりが、おそろしい! 秘書は、私の隠れ天職かもしれない。 ただ、気になったのは、何故かお義母様が苦笑いしてたのと、先方のスタッフさん達が四六時中私を凝視していたような気がしたことなのだけど…… ……お義母様。秘書ユエは、もうご不要ですか? ――12月♪日 南雲家よ! ありふれた職業で世界最強 ユエ | フィギュア | KOTOBUKIYA. みんなが帰って来た! 疲れた表情だったけれど、みんな無事に用事を済ませたらしい。 久しぶりの全員集合となった。 いろいろと話を聞いた。みんな大変だったようだ。 ……家族が揃って嬉しい。 嬉しいのは間違いない。 ないのだけど…… 根本的な問題が解決していない気がする。 異世界の吸血姫がニートなのは間違っているだろうか? そう思って、夜、ハジメに相談に行った。 将来が不安です。私はこのままニートでいいんでしょうか? アルバイトでもすべきでしょうか? ハジメが笑い転げた。おのれ、ハジメ。羞恥心が天元突破しそうなのを堪えて相談したというのに。親子でなんて似た反応を。 と、恨めしげにハジメを見ていたら、ハジメは「悪い、悪い」と謝りながら、ついでに「寂しい思いをさせて悪い」とも謝った。 寂しかったのは事実だけれど、別にそのことで謝罪は必要ない。 ただ、私も「~してます」と言える何かがあればなぁ~と、ちょっと思っただけだ。 そう伝えたら、ハジメは、「ユエは意外に好奇心旺盛だし、これはと思ったものは片っ端から手を出せばいいじゃないか。それで基本は……」なんて前置きしてから、 「専業主婦です、とでも言えばいいんじゃないか?」 ハジメったら、ちょっと照れてそんなことを言った。 私は目から鱗の気分。 主婦。専業主婦。旦那様の帰りを待つ大和撫子な奥さま!!