血液 ガス 分析 と は

足 に 赤い 斑点 ダニ
July 31, 2024, 6:10 am
※2021/3/31内容改訂 血液ガス分析は,ガス交換や酸塩基平衡の指標です. そこから得られる病態の情報は,(とくに集中治療・救急治療領域において) 非常に有用 です. でも,なんとなく「難しそうで,とっつきにくい」と思っている方も多いのではないでしょうか. ところが,手順通りに調べていけば, 血ガスの評価は誰にでもできます . 今回は,救急医療や集中治療が好きで循環器を専攻することにした私が,日々現場で用いている血液ガスの見方を,わかりやすい手順にして解説します. 「今さら,血ガスがよくわからない,とか言い出しづらい」と思っている方も含め,是非,今回の記事を参考にしてみてください. 血液ガスの読み方:3STEPのチェックをするだけ 方法は簡単です. 実際の血液ガスデータを下のチャートに当てはめるだけです. ※このチャートは動脈血の正常値で作成しています. 正常値だけは覚えるか,メモを持ち歩くかしてください. 血液ガス分析 正常値 Drぷー 血液ガス検査に触れることが多い人は自然に覚えてしまうと思います. 血液ガス分析の見方・読み方【誰でもわかる3STEP】 | 循環器Drぷーのコソ勉る〜む. ちなみに,酸素化以外の指標は 静脈血でも 評価できます. 私は研修医の途中まで,"血液ガス=動脈血の検査"だと勘違いしていました... 以下では,チャートの構成を3STEPで解説していきます. STEP① pH:アシデミアかアルカレミアか 動脈血でいえば pH≦7. 35はアシデミア pH≧7. 45はアルカレミア という簡単な話. まず, アシデミアとアシドーシス , アルカレミアとアルカローシス という言葉と区別できますか? "~ミア" は 状態そのもの で, "~シス" の方は "傾向" です. "雪が積もっている"という状態,"雪が降っている"という積もる傾向,みたいなものです. 例えば pH<7. 36の代謝性アシデミア であっても, 呼吸性アルカローシスが併存する ことは,しばしばあるんです. (代償機構としてよく併存します.) STEP② HCO 3 - の変化(代謝性),pCO 2 の変化(呼吸性) 次に, STEP① で確認したアシデミア,アルカレミアの原因を考えます. HCO 3 - <22は代謝性アシドーシス HCO 3 - >26は代謝性アルカローシス pCO 2 >45は呼吸性アシドーシス pCO 2 <35は呼吸性アルカローシス アシドーシス・アルカローシスが併存していた場合は?
  1. 血液ガス分析の見方・読み方【誰でもわかる3STEP】 | 循環器Drぷーのコソ勉る〜む

血液ガス分析の見方・読み方【誰でもわかる3Step】 | 循環器Drぷーのコソ勉る〜む

血液ガス分析検査とは? 血液ガス分析検査は ガス交換 と 酸塩基平衡 の指標 となります。また数分で検査結果がでるため超急性期の場面では 電解質バランスを把握 するために活用されます。 血液に酸素(O₂)、二酸化炭素(CO₂)、窒素(N₂)などのガスが溶け込んでいます。これらのガスに加えpHやHCO₃⁻(重炭酸イオン)などを測定することにより、 肺や心臓、腎臓などの臓器の体液の状態を知る ことができます。 動脈血液ガスと静脈血液ガスの違いとは? 動脈血液ガスと静脈血液ガスの大きな違いは CO₂分圧とO₂分圧の違い にあります。 呼吸機能の状態を知るためには動脈血液ガス分析が必要 となります。 ただし電解質やベースエクセス(BE)を知りたい場合は動脈、静脈に大きな差はないため 酸塩基平衡の状態だけ知りたい場合は静脈血液ガス分析でも可能 です。 酸塩基平衡の見方 1、pHをみる 私たち人類の体内は pH7. 35~7. 45 で保たれています。 pHが7. 35より低くなると酸性 に傾いており(アシデミア)、 pHが7. 45より高くなるとアルカリ性 に傾いている(アルカレミア)ことを表しています。 2、pHの変化の原因が呼吸性か代謝性かみる 体内にはpHを調整する因子が 「酸であるCO₂」「酸を中和するHCO₃⁻」 の2つ存在します。 Co₂が原因の場合 CO₂が増えると体内で酸の割合が増えるため、酸性が優位となりpHは酸性(7. 35以下)になります。このようにCO₂が原因で酸性に傾くことを 呼吸性アシドーシス と言います。 反対にCO₂が減ると体内で酸の割合が減るため、アルカリ性が優位となりpHはアルカリ性(7. 45以上)になります。このようにCO₂が原因でアルカリ性に傾くことを 呼吸性アルカローシス と言います。 HCO₃⁻が原因の場合 HCO₃⁻が減ると体内で酸の割合が増えるため、酸性が優位となりpHは酸性(7. 35以下)になります。このようにHCO₃⁻が原因で酸性に傾くことを 代謝性アシドーシス と言います。 反対にHCO₃⁻が増えると体内で酸の割合が減るため、アルカリ性が優位となりpHはアルカリ性(7. 45以上)になります。このようにHCO₃⁻が原因でアルカリ性に傾くことを 代謝性アルカローシス と言います。 3、代償変化をみる 先ほども説明したように私たち人類の体内は pH7.

8mg/dL,Na 135mEq/L, K 2. 0mEq/L ,Cl 111mEq/L.動脈血ガス分析(自発呼吸,room air): pH 7. 16 ,PaO2 80Torr,PaCO2 32Torr, HCO3− 12mEq/L . 最も考えられるのはどれか. a Fanconi症候群 b アスピリン中毒 c 乳酸アシドーシス d 原発性周期性四肢麻痺 e 遠位尿細管性アシドーシス 106B58-60 次の文を読み,58~60の問いに答えよ. 78歳の男性.意識障害のため家族に伴われて来院した. 現病歴 :3日前から発熱と黄色痰を伴う咳とが続いていたが,病院に行くのを嫌がっていた.いつもの時間に起きてこないため家族が部屋に様子をみに行ったところ,呼びかけに対する反応が悪い患者を発見し,家族が乗用車で救急外来に連れてきた. 既往歴 :43歳から高血圧症で内服加療中.55歳から糖尿病で内服加療中. 生活歴 :長男家族と同居. 現症 :意識レベルはJCSⅡ-10.体温39. 0℃.心拍数118/分,整.血圧84/42mmHg.呼吸数28/分.SpO 2 90%(room air).四肢末梢の皮膚は温かく,軽度の発赤を認める.刺激に対する上下肢の動きは良好である.左の背部下方にcoarse cracklesを聴取する. [B058] この患者の病態として最も考えられるのはどれか. a 閉塞性ショック b 心原性ショック c 敗血症性ショック d 神経原性ショック e 循環血液量減少性ショック [B059] 検査所見 :血液生化学所見:Na 144mEq/L,K 4. 5mEq/L,Cl 108mEq/L.動脈血ガス分析 (自発呼吸,room air):pH 7. 21,PaCO 2 26Torr,PaO 2 60Torr,HCO 3 − 10mEq/L. この患者の酸塩基平衡状態の診断として正しいのはどれか. a 呼吸性アルカローシス b 呼吸性アシドーシス c 代謝性アルカローシス d アニオンギャップ開大性の代謝性アシドーシス e アニオンギャップ非開大性の代謝性アシドーシス [B060] 酸素投与,モニター装着および静脈路確保を行い,輸液を開始した. 現時点から数時間後までの治療の効果を判断するのに最も適切な指標はどれか. a 体温 b 脈圧 c 心拍数 d 時間尿量 e 二酸化炭素分圧 97H20 動脈血ガス分析(自発呼吸,room air)が pH 7.