専門医が教えるアルツハイマー薬の全知識&5つの使い方重要ポイント – 転ばぬ先の杖

バター と マーガリン の 違い
July 31, 2024, 2:34 am
薬をちゃんと飲めるかどうか心配です A. 服薬できているかどうか毎日確認できるのが理想です 理想を言えば、薬は介護者が管理して飲ませたいものです。「1日1回しか顔を出せない」という場合は、1日1回服用の薬に変更するといいでしょう。ある程度は介護者の都合に合わせてかまいません。一人の場合には、飲み忘れないように毎日アラームを鳴らす方法もあります。 嚥下機能が低下して飲めないのであれば、のみ込みやすいゼリー剤や、少量の唾液で溶ける口腔内崩壊錠にし、使い勝手を試してみましょう。 Q. 血管性認知症や前頭側頭型認知症に使える薬は? A. 血管性認知症には脳血管障害の改善薬を使用 血管性認知症の場合、次の発作を防ぐことが重要です。脳血管障害の治療薬である抗血小板薬や脳代謝改善薬などが使われます。アルツハイマー病を合併している場合、コリンエステラーゼ阻害薬を用いることも。 前頭側頭型認知症に適した薬は現在ありません。行動障害の改善のため、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やトラゾドンなどの抗うつ薬を投与することがありますが根本的治療にはなっていません。 Q. 認知症治療薬 使い分け 医療者. 貼り薬は便利そうですが、注意すべきことは? A. 勝手にはいでしまえるので一人暮らしには不向きかも 嚥下が苦手な人も多いので、貼り薬は便利に見えます。でも、飲み薬とは違い、貼り薬は本人が不快になれば取ってしまうこともできるのです。前日のパッチが残ったままもう1枚貼ったり、1日に何枚も貼ったりすることも。一人暮らしで介助が入らない場合には、飲み薬のほうがいい場合もあります。皮膚がかぶれたり、かゆみがでたりしやすい人もいるので、毎回貼る位置をずらすように心がけましょう。 Q. 認知症でも入院治療が効果的なのですか? A. 薬や合併症の管理のために有効です 薬物治療を進めるうえで、医師がこまやかに反応を見ながら薬を増減でき、副作用のチェックもそのつどできるよさがあります。また、合併症がある場合には、あわせてその治療や管理も可能です。また、BPSDが強く出ている場合には、原因となる環境から本人を遠ざけることができます。 「入院させるのは家族の手抜き」と思い込む人もいますが、まず何より本人のため、治療効果を上げるためと考えてください。 〈つぎを読む〉 認知症の非薬物療法とは 2019年2月18日更新 あわせて読みたい この記事をシェアする
  1. 専門医が教えるアルツハイマー薬の全知識&5つの使い方重要ポイント – 転ばぬ先の杖
  2. 抗認知症薬を賢く使い分けるコツ:日経メディカル
  3. 抗認知症薬の違い・使い分け | 薬剤師医学生の日々研鑽
  4. 抗認知症薬4種の特徴・副作用比較と使い分け方法

専門医が教えるアルツハイマー薬の全知識&5つの使い方重要ポイント – 転ばぬ先の杖

『プライマリ・ケア医のための 認知症診療入門』 好評発売中 2013年5月から連載を開始した「プライマリケア医のための認知症診療講座」がこのたび書籍化されました。2016年2月末までに掲載された記事を「診断編」「治療と介護編」「周辺症状編」に分類。さらには、日常診療で感じた疑問をすぐに解消できるよう、Q&A形式で再構成しました。 Q&Aの数は全部で65個。どこから読んでも理解できるよう、1つのQ&Aだけで解説が完結する形に再編集しました。ぜひ日常診療にご活用ください。(川畑信也著、日経BP社、4644円税込み) この連載のバックナンバー この記事を読んでいる人におすすめ

抗認知症薬を賢く使い分けるコツ:日経メディカル

認知症の治療薬といっても、認知症の種類や症状などに応じて様々なものがあり、何が何だか分からず困っている人も多いのではないでしょうか? しかし、「そのまま分からないままでいいや!」というわけにはいきません。 お薬は便利な反面、副作用や飲み合わせなどの注意点が付き物です。 ですので、どの様な、お薬が処方されたのか知っておく必要があるはずです。 この記事では、認知症の治療薬について分かりやすく解説していきますので、是非参考にしていただければと思います。 1.認知症治療薬の基本|症状によって薬を使い分ける 認知症の治療薬で、認知症は治るの?

抗認知症薬の違い・使い分け | 薬剤師医学生の日々研鑽

更新日 2020年9月24日 アルツハイマー病とは?

抗認知症薬4種の特徴・副作用比較と使い分け方法

4℃。脈拍76/分、整。血圧132/68mmHg。腹部は平坦で、心窩部に肝を1cm触知するが、圧痛を認めない。左肋骨弓下に脾を1cm触知する。下肢に浮腫を認めない。呼気中にアンモニア臭を認めない。 検査所見 :尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球311万、Hb 10. 9g/dL、Ht 32%、白血球3, 600。血液生化学所見:総蛋白6. 0g/dL、アルブミン2. 6g/dL、クレアチニン0. 8mg/dL、総ビリルビン0. 9mg/dL、AST 84U/L、ALT 68U/L、ALP 220U/L(基準115~359)。免疫学所見:HBs抗原陽性、HCV抗体陰性、AFP 140ng/mL(基準20以下)。PT 68%、血漿フィブリノゲン108mg/dl(基準 200〜400)。アンモニア 10μg/dL(基準12〜60)。 改定長谷川式簡易知能評価スケールは11点(30点満点)、Mini-Mental State Examination14点(30点満点)であった。中等度のアルツハイマー型認知症と診断され、ガランタミン臭化水素酸塩が処方されることとなった。投与量は以下のうちどれが適切か1つ選べ。 a. 投与しない b. 1日4mg c. 1日8mg d. 1日16mg e. 抗認知症薬を賢く使い分けるコツ:日経メディカル. 1日24mg Child-Pugh分類の覚え方は「ビア腹のPt」なので、その順にみていきます。 総ビリルビン:2点は2〜3mg/dlですが、0. 9mg/dlとそれ未満なので1点 アルブミン:2点は2. 8~3. 5mg/dlですが、2. 6mg/dlとそれ未満なので3点 腹水:2点は少量ですが、記載はなく腹部は平坦なのでおそらく無いのでしょう、1点 脳症:2点はⅠ、Ⅱ度ですが、意識は清明でアンモニアも蓄積していないので1点 PT:2点は70〜40%ですが、68%なので2点 合計8点なのでChild-Pugh分類Bとなりますので、通常の4mg錠を1日2回のところを1日1回にするので1日4mgが正解となります。 国家試験問題で理解度をチェック!

認知症のタイプで、薬を使うときと使わないときってありますけど、どんなときに使う? 薬ってむずかしいですよね?

メマリー (メマンチン) メマンチンはドネペジルとは異なる作用の薬で、易怒性や易興奮性、暴言、介護への抵抗などが見られるケースに適応となる薬です。メマリーを使用すると行動や感情が安定してくることが多く、強い鎮静剤などを使わずに済むこともよくあります。活発すぎるBPSDの改善効果も期待できるので、軽い鎮静作用のある抗認知症薬という位置付けで使用しています。この薬は量を増やしていくとどうしてもふらつきやめまい感が出てきます。その場合は服用時間を変えて夕食後にする、少量で様子をみて徐々に増やすなどの工夫が必要です。めまいやふらつきは転倒、外傷という大きな問題を引き起こしますので注意して経過を見なければいけないお薬です。 3. レミニール (ガランタミン) 脳内アセチルコリンを活性化する薬ですが、ドーパミン、セロトニン、GABAなどそれ以外の神経伝達物資にも影響を与えるため、認知症の周辺症状にも効果が期待できる薬です。易興奮性などの副作用はドネペジルよりも出にくい印象があります。抑うつ症状、意欲低下などの陰性のBPSDを改善させるだけでなく、易興奮性、易刺激性を抑える効果もみられます。海外では脳血管性認知症の適応もとれていますので合併しているケースでは良い適応になります。胃の不快感、吐気などの消化器系副作用はやはりみられることがありますので、その際は他剤への変更を考慮します。この薬は一日2回の服用が必要ですので、家族の見守りなど服用の環境が整っていることが肝要になります。